宮島海底送水管の二重化
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宮島海底送水管の二重化
事業の経過
- 令和4年11月に「広島県水道広域連合企業団」を設立
- 令和5年1月に「広島県水道広域連合企業団広域計画」を策定
- 令和5年11月に送水管布設工事に着手
- 令和6年9月に海上部の施工状況の現場見学会を開催
- 令和8年3月に送水管布設工事が完了
- 令和8年5月11日に供用開始
送水管二重化の概要
廿日市市宮島町の1日平均給水量は約 1,500 m3/日となっており、その水源の内訳としては宮島島内の自己水源(大砂利浄水場)が約 1/3、廿日市市本土から宮島へ送水している広島西部地域水道用水供給事業からの受水が約 2/3 となっています。
宮島の島内にある大砂利浄水場は、昭和 48 年に宮島簡易水道事業により整備され、供用開始から 50 年以上経過し老朽化が進んでいることから、施設の更新が急務となっていました。
この大砂利浄水場を更新するには多額の費用と更新後の維持管理費がかかることから、大砂利浄水場を廃止し、その代替として水道用水供給事業からの受水量を増量することがトータルコストとして有利であることから、本土側から宮島への宮島海底送水管の2本目を整備することとしました。
この新たな海底送水管の整備により送水ルートが二重化され、宮島の断水リスクを軽減することができます。〔図-1〕
工事概要
今回工事の特徴
今回の工事の特徴としては、海底管の敷設作業が本土から宮島への航路上で行われることや、瀬戸内海特有の牡蠣いかだに近接していることから、航行する船舶への安全対策を徹底した上で、海上施工の期間を極力短くする必要がありました。
そのため、海底送水管の工法及び管種については、ポリエチレン管工法や鋼管工法などで比較検討を行い、鋼管工法に比べて施工期間が短いポリエチレン管工法を選定しました。
管種は波付鋼管がい装ポリエチレン管(口径 250mm、延長L=1,922m)を採用し、工場製作した全延長分を1本物として大型の布設船により搬入できるため、現場での継手作業を省くことができ、施工は自動埋設機により、管の埋設作業を一連作業として行うことで、短期間での海上作業を実施することができました。〔写真-1、2、3〕。
今後の展開
本水道企業団では、引き続き、バックアップ機能の強化や浸水・地震対策などの施設の強靭化を図るとともに、施設の長寿命化と適切な更新に取り組んでいきます。更新にあたっては、将来の需要を精査したうえで、施設の集約や管路のダウンサイジング等により施設規模の適正化を図っていきます。
また、企業団設立によるスケールメリットを活かした取り組みとして業務の効率化なども行いながら、経営基盤の強化を図り、将来にわたって安心・安全な水を安定的に供給することで、住民福祉の向上や地域経済の発展に寄与していきます。
参考資料
図-1 位置図

- 既存送水管(青線ルート)と今回整備した新設送水管(赤線ルート)で宮島島内への送水を二重化
- 今回の整備に伴い、大砂利浄水場は廃止
図-2 海底管布設の作業イメージ

写真-1 布設船

- 海底送水管を布設船により海中へ沈めている状況
写真-2 自動埋設機

- 自動で海底に管を埋める自動埋設機を使用し、環境へ負荷を最小化
- 写真は布設船から機械を降ろす作業状況
写真-3 施工状況

- 宮島側の陸上部に布設した送水管と海底送水管を接続している状況
