業務内容
公務員の仕事は、「公共的問題の解決」です。
予算(お金)や人員(職員)などの公的資源を投入して、様々な事業活動を行い、公共財や公共サービスを提供するなど施策を行い、公共的問題を解決すること。
民間企業と違い、公共的問題の解決方法として、自分たちで、何をしたらいいのか、何ができるのか、企画立案し、実際に自分たちで事業を行います。安心安全な水を安定的に送るため、大切なライフラインを守るため、少しでも良い未来のため、私たちは常に考え、挑戦し続けています。
「ミズカラ」企画立案したものが形にできる。住民サービスが向上する。安心安全な社会に貢献する。笑顔が増える。これが「水道のスペシャリスト公務員」の誇りです。
施設整備計画(プランニング)
災害に強く、効率的な水道を実現するための新たな施設の構築や、人口減少に応じた施設の再編整備、老朽化した水道施設・管路の更新・耐震化工事などの、水道全体の将来を見据えた、計画・構想について企画立案を行います。
建設工事(設計・施工)
計画に基づいて、仕様検討・施工計画・費用積算などの設計を行い、設計を元に、工事を民間企業に発注します。材料調達、現場施工、施工管理は基本的に民間企業で行い、職員は、工事の請負契約に基づき、契約の適正な履行を確保するために必要な工事の工程・安全・品質などの監督や工事をスムーズに進めるための各種調整などを行います。
維持管理(メンテナンス)
水道施設を、「安全」に「長期間」稼働させるためは、施設、設備、送水管を、定期的に点検し、維持・繕するなど適切な維持管理を行うことが非常に大切です。定期的に点検することで異常を早期に発見し、早期維持・修繕を行うことで、重大な故障、事故を未然に防止します。
水運用(オペレーション)
安定的に水を送るため、民間企業と協力しながら、取水場、浄水場や配水池などの水道施設や水質・水量に異常がないかなど監視しながら、水量、水を作る工程、薬品の量などをリアルタイムで調整するなど水運用を行います。
水道DX
利便性の向上と業務の効率化のため、水道DXを積極的に推進しており、「広域運転監視システム」の整備、「AIを活用した浄水場の薬品注入自動化システム」の構築、「AIを活用した管路劣化予測」の活用、「スマートメーター」の導入、の4事業を現在進めています。
水質管理
安全・安心な水道水を送るため、採水箇所、任意検査の項目の設定、検査の頻度などを定めた水質検査計画を策定し、水質検査機関と連携しながら、原水(井戸水や河川水)や処理後の浄水などの水質管理を行っています。異常が発生した時には、原因調査、分析、改善策の実施などの対応を行います。
危機管理
ライフラインである水道事業では、地震や風水害等の自然災害や水質汚染だけでなく、水道施設の故障や水道管からの漏水が発生した場合にも、応急給水や応急復旧等を迅速かつ的確に行わなければいけません。そのために、規模・地域特性に応じた各種マニュアルの整備や各種訓練を実施しています。
また、ひとたび災害が起きた場合は、被災した水道事業体の応援に駆け付けます。
営業業務
住民や企業の皆様からの、水道料金のお支払い、転居に伴う給水のお申込み・閉栓の受付、口座振替のお申込みなど、総合的な窓口です。この他、検針員さんや民間企業と協力しながら、水道メータの検針、水道のお知らせ票の発行・投函、納入通知書の送付も行います。
企画・財務
水道事業の運営に係る予算管理や中長期的な経営計画の策定、広報活動など、持続的に水道サービスを提供していくための事業マネジメントと企画調整を行います。また、資金調達や資産管理、財務報告の作成など、会計業務を通じて水道事業の財務の健全性を確保します。