広島県水道広域連合企業団

主要事業

施設の再編整備

河川流域を基本に設定した5つのエリア(太田川エリア、小瀬川・八幡川エリア、沼田川エリア、芦田川エリア、江の川エリア)ごとに、将来の水需要を見据えて、下記の考え方で施設の再編整備を行っています。

  • 水質が良好で、水量が豊富な水源の活用
  • 浄水能力が高く、余力のある浄水場に集約
  • 更新時に併せ、管路をダウンサイジング など

10年間で1,908億円の投資を計画(統合前の約2倍)

R2年度
R14年度
(対R2年度)
R44年度
(対R2年度)
水需要
405千
立法メートル/日
351千
立法メートル/日
▲13%
295千
立法メートル/日
▲27%
水源
691千
立法メートル/日
426千
立法メートル/日
▲38%
344千
立法メートル/日
▲50%
浄水能力
592千
立法メートル/日
387千
立法メートル/日
▲35%
313千
立法メートル/日
▲47%
浄水場数
166か所
77か所
▲54%
70か所
▲58%
管路
7,441km
7,633km
+3%
7,645km
+3%

福富広域浄水場の新設

福富ダム(沼田川水系)を水源とする福富広域浄水場を新設し、東広島市内の6か所の浄水場を廃止し、福富広域浄水場に統合する。

場所
東広島市福富町
整備概要
浄水場、送水管、調整池等の整備
全体事業費
約72億円
事業期間
令和5~13年度
福富広域浄水場の送水ルート
完成イメージ
写真は布掛山浄水場 急速濾過池と制御盤

土師広域浄水場の新設

土師ダムを水源とする土師広域浄水場を新設し、安芸高田市内の浄水場と北広島町内の3浄水場を廃止し、土師広域浄水場に統合する。

場所
安芸高田市八千代町
整備概要
浄水場、送水管の整備、調整池、ポンプ所の整備
全体事業費
約133億円
事業期間
令和5~10年度(浄水場のみ)
土師広域浄水場の送水ルート

宮島海底送水管の二重化

宮島の大砂利浄水場を廃止し、三ツ石浄水場からの送水に切り替えるため、宮島への2本目の海底送水管を整備する。

場所
廿日市市阿品~宮島町
整備概要
海底送水管の整備
全体事業費
約19億円
事業期間
令和5~7年度
三ツ石浄水場の送水ルート
宮島海底送水管整備工事 施工動画(宮島揚陸)
海底管の敷設作業イメージ

向江田浄水場送水管の整備

三次市内の13浄水場を廃止し、向江田浄水場に統合、向江田浄水場からの送水に切り替えるための送水管を整備する。

場所
三次市内
整備概要
送水管、ポンプ所の整備
全体事業費
約22億円
事業期間
令和5~12年度
向江田浄水場の送水ルート

東広島市域工業用水道の整備

東広島市域での工業用水の需要増加に対応するため、広島水道用水供給事業の施設を活用した新たな工業用水道事業を設置する。

場所
広島市安芸区~東広島市
整備概要
配水管、調整池、ポンプ所の整備
全体事業費
約40億円
事業期間
令和5~8年度
東広島市域工業用水道
工事中イメージ
写真は黒瀬調整池

危機管理対策の推進

42か所の施設で、浸水対策や地震対策、応急給水の充実を図るとともに、基幹管路を耐震管に更新するなど、施設の強靭化、バックアップ機能の強化などの危機管理対策を実施し、災害や事故に強い水道を整備を行っています。

対策
対象施設
施設数
浸水対策
取水・導水・浄水施設
4か所
土砂災害対策
浄水・送配水施設
2か所
地震対策
浄水・送配水施設基幹管路
6か所
断水時の影響範囲の最小化
海底管
2か所
緊急時連絡管
3か所
予備水源
8か所
停電対策
取水・浄水施設
4か所
応急補給拠点の拡充
浄水・送配水施設
10か所
可搬式浄水処理装置の整備
浄水施設
3か所

西野浄水場急速ろ過池の整備

豪雨等により、水源である沼田川の濁度が大幅に上昇しても浄水処理が可能となるよう、緩速ろ過施設である西野浄水場に急速ろ過池を新設する。また、宮浦浄水場を廃止して、西野浄水場に統合する。

場所
三原市西野
整備概要
膜ろ過施設、導水ポンプ、中央監視施設等の整備
全体事業費
約55億円
事業期間
令和5~12年度
西野浄水場送水ルート

広島用水 - 沼田川用水緊急連絡管の整備

緊急時に、水を相互融通できるように、広島水道用水供給事業(太田川水系)と沼田川水道用水供給事業(沼田川水系)を結ぶ緊急連絡管を整備する。

場所
東広島市高屋町~河内町
整備概要
緊急連絡管の整備
全体事業費
約19億円
事業期間
令和5~11年度
工事中イメージ
写真は向陽 - 戸坂連絡管

基幹管路の更新・耐震化

老朽化した基幹管路(導水管、送水管、配水本管)を耐震性のある管路に更新する。

工事中イメージ
写真は呉市内の管路更新(シールド工法)

環境負荷の低減

エネルギー効率化を目指した高効率機器の導入

消費電力が大きく、環境に負荷がかかっているポンプについて、動力費の縮減と環境への負荷を低減するため、高効率なポンプに更新する。

また、小水力発電設備の設置など、再生可能エネルギーの活用も検討していきます。