広島県水道広域連合企業団

水質管理担当

本部水質管理センター 水質管理担当
K・Aさん / 平成22年度採用

現在担当している業務の紹介をお願いします。

水質管理センターの業務の一つに、水道水に利用する処理前の原水(井戸水や河川水)や処理後の浄水などの水質管理があります。

ユーザーの方に、いつも「安全・安心」な水が提供できるよう、品質管理の観点の役割を担っています。

水質管理業務では、14の市町水道、水道用水・工業用水を管理していますが、特に、臭気対策では、食物プランクトンなど微生物由来の臭気物質を発生する原因生物の発生抑制について、水源(ダムや河川)の管理者の方と協議したり必要に応じた対応をしたりもします。

取水・浄水水質に異常が発生した時には、センター職員一丸となり、原因調査、分析、改善策の検討、対応を行います。

また、日ごろから、臭気原因のターゲット物質を定期的に測定(ガスクロマトグラフ分析等)し、水質異常の予兆などの傾向をとらえるとともに、異常時には速やかに水処理を強化・変更できるよう監視などしています。

私がこの業務に従事してからでも、PFOA/PFOSなど、社会的、ユーザーから注目や関心が高まった水質試験項目もあります。各地点の水質試験の実施を調整し、ユーザーの方に提供している水が、「安全・安心」であることを確認し、速やかにその情報を発信できるよう努めています。

職場の雰囲気はどうですか?

使命感・責任感から、時には緊張感・厳しさはありますが、お互いにリスペクトし、仕事のみに限らず個人のキャリア形成(自己・家族実現にも向かって)にも取り組んでいます。

本企業団では、「広島県水道広域連合企業団人材育成方針」に、水道事業に必要な本企業団職員が目指す技術スキル・技術継承の内容や人物像を具体的にビジョン化した目標を示しており、その過程の中の一つに、「電気主任技術者」の資格取得があります。

受験を希望する職員には、受験料や講習の一部補助制度があり、私は、(派遣元在籍時)何度も受験することになりましたが、その間、職場には高い士気の同僚達も多く、都度アドバイスを受け、モチベーションを維持することができ、なんとか合格に至ることができました。

(今でも本企業団へ引き継がれており、)こうした風土や雰囲気の中、後輩たちの中にも、こうしたキャリア形成に、育児や子育てに奮闘しながらでも、時間をみつけて取り組んでいる姿を見かけます。私も含めみんなでこのような姿勢は支え応援し、大切にしていきたいと思っています。

ライフステージの変化の中で、できなくなったことやあきらめてきたものも多々あるかと思いますが、私たち職員は、経営・技術等の面のみでなく、それぞれの生活環境・状況などを踏まえお互いが尊重し、それぞれの私生活にもしっかりと向き合えるフロント企業を目指しています。

私は、子供の保育園の迎えのため、時差勤務(1時間の早出・早帰り)や、小学校の参観日の日などには、テレワークによる勤務を実施しています。

生活スタイルにあった柔軟な働き方も選択肢にあり、本企業団では、16時以降の、打ち合わせ、照会等のメール発信も原則禁止としており、その日のスケジュール管理がしやすいよう改善しています。

また、業務が忙しい時期でしたが、子供が急に熱が出て仕事を切り上げなければならなかった時、「早く迎えに行って、よくみてあげなさい。」と上司から声をかけてもらった時は、言葉にできないくらいの感謝を覚えました。

これから出産や育児、介護などの自身に限らずご家族などのサポートが必要な時期を迎える職場の仲間にも、しっかりと男性・女性にかかわることなく、誰でも向き合える職場の雰囲気・体制を創っていきたいと思っています。

本企業団は、新設の公営企業であり、これまでの社会通念にもとらわれず、改善し、働きやすい職場をともに創造・実現していくことができる職場だと思います。

ある一日のスケジュールを教えてください。

5:00
起床
園芸、読書
6:00
朝食・弁当作り
6:30
通勤
7:30
出勤
資料作成、整理
(朝は電話が少なく、集中しやすいです。)
9:00
水質試験測定準備
(県内の各地点から送られてきます。)
採水、測定検体の調整
(一回に20程度の検体を測定しています。)
12:00
昼食、瞑想
13:00
検体の準備が終了後、測定開始
14:00
メールチェック、各種問い合わせ対応
15:30
センター内会議、打ち合わせ
16:15
業務終了、退庁
17:00
保育園の迎え・帰宅
園芸
18:00
子供達と空手の稽古に参加
21:30
風呂、洗濯
自分の時間(自力整体、国際交流ボランティア活動・町内会の事務処理、読書、資格の勉強など)
23:00
就寝

子供達と空手の稽古中

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